恒常性

色づき始めた公園の木々

身体には今の状態を保とうとする働きが備わっています。
この働きで健康を保とうとすのですね。
健康であれば今ある状態から変化することすなわち悪い状態に変化することなので今の状態を保とうとすることは大変良いことなのです。
でもいったん悪くなってしまった場合はどうでしょう。
ここでも身体は今の状態を保とうとしてしまいます。
悪い状態から健康な状態に変化しようとしてもこの働きのせいで悪い状態を保とうとしてしまうのですね。
これを変化させるには身体に良い状態を覚え込ませる必要があります。
鍼治療では1回の治療で良い方向に変化させることができますが今の状態を保とうとするこの働きのせいで元の悪い状態に戻ろうとしてしまいます。
それをさせないためには継続しての治療が必要となるのです。
悪い状態に戻ろうとした身体を良い状態に引き戻してあげると言うことを繰り返し、良い状態が平常の状態とならなくてはなりません。
1回の治療で楽になったからと自分の判断で治療を中止せず継続して通院することが必要となります。