頚肩

花弁

頚肩の痛みを訴える人は多い。
頚や肩の痛み、コリを訴える人は多いですね。
原因は様々であるが最近多いのはやはりスマホのやり過ぎ。
下を向いてスマホをジーッと見つめ続けることにより頸肩の筋肉が極度の緊張状態になり固くなって痛みが出てきてしまう。
鍼や矯正などの治療で改善するのであるが長時間スマホを使うという生活習慣を改善しないと症状はなかなか良くならないし、せっかく改善してもまた悪化してしまう。
スマホを完全に手放すのは難しいと思いますがスマホを見る時間や診る姿勢を直すことによって再悪化を防ぐことがある程度できます。
また上記のことにも関係しますがストレートネックによる頸肩の症状も多いですね。
持って生まれた背骨の形態もありますが悪い姿勢をとり続けるとその姿勢に固まってしまいいろいろな悪影響が出てきます。
意識して姿勢を正し快適な日常生活を送りましょう。

最近は地下深くの駅も多くなった。
そんな駅へ降りるには長いエスカレーターに乗ります。

東洋医学に気という考え方があります。
気には通り道があり体中を駆け巡っています。
これが滞ると気が病むと書いて病気になるわけですね。
また気の通り道にはツボと呼ばれる気が表面に現れている場所があります。
気が乱れるとツボに何かしらの異変が現れます。
そして気は五臓六腑と結びついて内蔵の異常が身体表面の変化として現れることが分かっています。
その体表上の異常に対して適切な鍼治療を施していくとそれに対応する内臓の異常を調整できるのです。
これは目的の臓器から離れたところに現れることも多く例えば胃に対するツボとして膝の下にある足三里などが良い例ですね。
鍼治療は東洋医学だけにとらわれず鍼で刺激した筋肉の緊張が解けるなど西洋医学的にも用いることができます。

免疫

六本木
彫刻家・安田侃(やすだかん)さんの作品「意心帰」
天井がガラス張りとなっていて差し込む光で優しく照らされています。

コロナに対する行動制限はかなり緩くなりましたがまだ陽性者数はあまり減りませんね。
そんなコロナに対してもそうですが私たちの身体の中では侵入してきた病原菌やウイルスと日夜戦っています。
この免疫機能のおかげで我々は元気で暮らせています。
白血球やリンパ球などが侵入してきた細菌やウイルスを食べてしまい身体に害を及ぼすことを防いでいます。
細菌が侵入すると血管が拡張し白血球が集まり易くし、発熱することによってその活動を活発化して外敵をやっつけます。
そこで鍼治療はどんな効果があるのでしょう。
鍼を刺すと循環が良くなり白血球も増えます。
また鍼を刺すことによって白血球そのものも増えます。
そして自律神経のバランスを整えることによってリンパ球も増えます。
ですので鍼を刺すと免疫機能が上がるのですね。
鍼治療をしている方が痛みが軽快するだけでなく体調が良くなった、風邪をひきにくくなったなど副次的良い効果が出るのもうなずけますね。

無理

赤い花シリーズ

昔無理な要望をする人がいた。
その人は足の骨が曲がっているから治してくれと言ってきた。
確かにほんのわずか脛骨が曲がっているようだったが生活に支障があるような大きな曲がりではないし見た目でも全くわからない。
それでもその方は何とか真っ直ぐにしてくれと強く訴えてくる。
曲がっている骨そのものを治すことはできないし、丁寧にお断りをしているのだがなかなか納得してもらえない。
忙しい時間帯だったので待合室には多くの患者さんにお待ち頂いている。
なんだかんだでお帰り頂くまで40分位かかった。
いまだに何をして欲しかったのか分からない。

持続

葉っぱは少しずつですが色づいてきています。

鍼治療の効果はどのくらい続くのでしょうか。
初めて鍼治療をしたとき数日間は良かったのにまた元に戻ったと言われることがあります。
鍼治療は一回で完治するものではなく継続的に治療をしていく必要があります。
初めて鍼治療を受けた方はまだ鍼になれていないため身体の反応は良く出るのですが、身体自身が悪い状態である現状を維持しようとする力が働きますのでまた元の辛い状態に戻ろうとします。
それを良い方向に動かしてあげるため元に戻らないうちに次の治療でさらに良い状態の方へ変化させていく必要があります。
この変化を繰り返し良い状態を身体が維持しようとするまで続けます。
ですので治療を開始したての頃は週に2~3回来て頂くことが基本となります。
そして良い状態で身体が維持できるようになればそう簡単に悪い状態に変化しませんので週に一回から月に1~3回程度の治療で良い状態が保てるでしょう。
そして日常生活でも悪くなる原因を取り除くことによって再発を防ぐことができます。

協力

ラウレア
9月で三歳になりました。
少し落ち着いてきた感じ。
おもちゃで遊ばなくなりました。
もうおもちゃは卒業かな。

治すという行為。
それは我々と患者さんが共同で行う作業です。
ですので患者さん自身が治そうとしない方、最初から諦めている方は治療が難しいですね。
言い訳ばかりで養生をしない。
「患部を動かさないようにしてくださいね」とお願いしても「家事があるのでそういうわけにはいかない」などの言い訳。
「部活を休めない」と無理をする。
固定が必要なのにそれを拒否する方もいらっしゃいます。
患者さん本人の協力がないと治るものも治らなくなってしまいます。
そして何より通院して頂かないと治療ができません。
忙しさを言い訳に治療をおろそかにしていると治らないどころか悪化することも考えられます。
そしていよいよどうにもならなくなってから来院する方もいらっしゃいます。
そうなると治すのも時間がかかりますし結果的に仕事などに支障が出る期間も長くなってしまいます。
どんな傷病でもそうですが早期治療が早期治癒につながります。
我慢してないですぐに治療に行きましょう。

慢性痛には鍼

新宿はいつ行っても人があふれている。

鍼に関する研究は大学などでも行われおりその成果はもちろん進んでいます。
そして私自身も臨床を通じて研究や経験の上により良い治療補を模索しています。
鍼は腰痛・頚部痛、神経痛など慢性化する可能性の高い症状に対して効果があります。
また緊張性頭痛を緩和し偏頭痛の予防効果もあります。
鍼治療は慢性的な痛みがある方の治療の選択肢になります。
でも痛くなったら慢性化する前に治療しに来てくださいね。

継続

まどろむプー

鍼灸治療は速効性があります。
ですがすぐに効果を出すことがいつも良いこととは限りません。
身体には現状を維持しようとする力が働いています。
それを鍼治療によって急激に変化させるとかえって身体の不調を招いてしまうことにもなりかねません。
そこで少しずつ悪い状態で維持しようとしている身体を正常な方向に変化させていかなくてはなりません。
絶妙なバランスで成り立っている身体の状態を変化させることはバランスをいったん崩すことになるので少しずつバランスを変化させていくことになります。
ですのですぐに効果が出ないと治療をやめてしまうのはもったいないです。
効果を出すには通って頂き治療を重ねていく必要があります。
一回一回の改善は少なくてもそれを続けていくことによって大きな変化となり症状が経過して楽になっていきます。
必要な回数はその方の症状や程度により違いますが続けて治療してください。

矯正

六本木ミッドタウン横にある公園の小さな噴水。
速いシャッタースピードで水の動きを止めました。
一瞬たりとも同じ形をしていない水の流れ、写真で瞬間を止めると不思議な形をしています。

当院独自の矯正法
身体はどこか一ヵ所単独で動いているのではなくて各部が連動して動いています。
どこかの動きが悪い、痛みがあるという症状の原因がそこにないときもあるんです。
意外なところに意外な症状が出る。
そんなことも珍しくありません。
その原因を探して矯正してあげる。
身体が正常化され痛みが取れるとともに動きも楽になる。
どこか痛みがあったらそこだけではなく全身を診なくてはなりません。
そして全体のバランスを整えていく。
どこか具合が悪く姿勢が悪かったりするとバランスが崩れ不調の原因につながります。
身体のバランスが正常化されると固まっていた筋肉や関節が緩み循環が良くなって良い方へ身体自身が変化していきます。

尖る

先日六本木ミッドタウンに行った時初めてビルをぐるっと回ってみました。
木々は黄色い葉がちらほらと言ったところ
レストランのテラス席では心地の良い陽気もあって楽しそうに食事をする人も。

鍼治療したことのない方へ
鍼と聞いて思い浮かべるのはまず注射針ですか?
そして注射の時の「チクッ」とした痛みではないでしょうか。
注射用の針は注射液を注入する関係上パイプになっています。
そのパイプを斜めに切り尖らせたものが注射針です。
ですから先は尖った形状ではなく組織を切り裂くナイフのようになっています。
それに対して鍼灸治療に使う鍼は一本の棒の先を尖らせたもの。
パイプを切った注射針と違い先端は松葉状になっていて尖っています。
この先端が組織を傷つけずに皮膚の中に入っていくので痛みなく刺入することが可能となっています。
中国から伝来した鍼ですが日本に伝わってからは日本独自の進化を遂げ鍼管を使って痛みのない治療法を追求してきました。
経験した方は「痛くなかった」という感想を頂きます。
一度痛くない治療とその効果を実感して頂きたいです。
その痛み我慢しないですぐに治療してみませんか。